愛犬の死をキッカケに再発、そして決断へ

アトピーの治療

再発

大学を卒業してIT企業へ就職した私は、やる気満々で新人生活を始めました。

幼少期から悩んできたアトピー性皮膚炎
長年苦しんできたアトピー このサイトへ来ていただいている方は、アレルギー症状に悩んでいる方か、もしくはご家族や大切な方がアレルギー症状に苦しんでおられるのだろうと思います。私も幼少期から長い間アレルギー症状に悩み、特にアトピーには本当に苦し...

望んでいる部署へ配属されるまでに、テストや課題を積極的にこなして、アピールをしていきましたが、残念ながら希望していた部署には配属されず、現場エンジニアとして仕事を始めることになります。

新人社会人

IT企業とは聞こえはいいですが、IT企業は他の企業がシステムを使っている間は、そのシステムをとめることができないので、システムの入れ替えなどは休日や深夜に行われます。複雑な仕組みを理解する頭脳と休日出勤と徹夜を強いられる職業で、決していい労働環境とはいえません。

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そんな中新人だった私は徐々に疲弊していき、完全に沈静化していたアトピーはまたその顔を現し始め、業務によるストレスが増えるとともに悪化して行き、体をかきむしり、不眠症で眠れない時期が2年ほど続きました。真夜中に苦しくて目を覚まし、気がつけば血だらけで、自殺も頭をよぎるほど壮絶な日々でした。

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大学時代に一度引きこもり同然になっている私は、その状況になっても、病院へも行かず、リビメックスコーワという市販のリバウンドしにくいステロイド薬を使って、症状をごまかしつつ、会社を休むようなこともせず、必死に働いてました。このとき病院へ行っていれば…と今は後悔しています。

中堅社員となって

4~5年ほど経って、中堅社員となったところで、後輩が入ってくると雑用も減り、精神的にも余裕が生まれていき、徐々に症状は治まって安定するようになっていきましたが、徹夜作業などが入るとやはり症状が悪化したりするので、職場の配置転換を上長に申し出て、エンジニアのサポートをする事務業務などを取りまとめる仕事をするようになりました。

業務で納品するIT機器の購入や予算の管理、エンジニアが作業する際に必要になるIDの発行作業などを、派遣社員を中心とした仕事をとりまとめる仕事でした。

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情報の管理やエンジニアの知識を必要とするサポート業務は、自分の特性にあっていると思って仕事をしていましたが、こういう業務は一般的に女性が担当することが多い業種です。

それを取りまとめるのは、エンジニア時代とは勝手が違い、異性と言う自分とは違った存在に気を使うという慣れない仕事にストレスを抱えていて、少しアトピーの症状も悪くなっていましたが、耐えられないというほどのストレスではなく、以前の徹夜が続く作業に比べれば楽で比較的安定して過ごすことができました。しかしそこに事件が起きました。

愛犬の死と母の入院

薬(リビメックスコーワ)を使いつつも安定していた体調に大きな変調が起こったのは、13年一緒に暮らしていた愛犬の死、ペットロスによる精神的ダメージに加え、同様にダメージを受けた母が風邪を引き、さらに薬疹(薬のアレルギー症状)で緊急入院することになり「母の死」を意識したことが引き金でした。

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幸い母は回復しましたが、家の中のことを母にまかせきりだったので、炊事洗濯、母の見舞いや入院の手続き、そして自分の仕事と突然降りかかってきたプレッシャーとやらなくてはいけないことに、今度は私自身が消耗していきました。今思えばこのとき「鬱(うつ)」状態直前だったと思います。

それから半年かけて徐々にアトピーは悪化して行き、これまでの市販の薬(リビメックスコーワ)では抑えがきかなくなってしまい、年末にはもう歩くこともできなくなるほどひどい状態まで悪化してしまって、ずっと拒否をしてきた病院へ駆け込みました。

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残っていた有給休暇を全て使いきるほど休み、もう有給がなくなりそうになって、1ヶ月弱の休暇を経て無理やり仕事に復帰しましたが、飲み薬や塗り薬を服用し続ける生活になってしまいました。

それから1年ほど、薬に頼りながら仕事を続けていましたが、一度回復してきたかに見えた症状はまた少しずつ悪化してきて、薬をやめることができないまま、薬の副作用と戦いながらすごしていきましたが、そこに職場でまたストレスが大きくなることが起きます。

派遣社員の離職と降りかかる仕事の山

体調不良を抱えたまま、それでも他の部門から業務を受け入れることになって、その業務の引継ぎをするために、無理をしていたところに、長い間、同じチームで事務仕事を一手に引き受けてくれていた女性が結婚を機にやめることになりました。

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彼女が引き受けてくれていた業務は、バックアップができるのは私だけ…。他の担当者に代わってもらおうかとも思いましたが、やめてしまうまでの短い期間でその業務を未経験の人に引き継ぐのはかなり難しい状況だったこともあり、私が一時的に後任の女性担当者に引き継ぐまで私がその仕事を背負うことになってしまって、薬を使っても悪化を始めていたアトピーは、一気に悪化へ向かいました。
薬を使っても回復もしない、仕事は忙しくて精神的にも、肉体的にもつらい状況で悩んでいることを、友人の女性に相談したところ、彼女がよくいくカウンセラーを勧められて、カウンセリングを受けることにしました。

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横浜にあるとあるカウンセラーのお店へ行き、悩んでいることを相談したところ、こんなことを言われました。

「本当にやりたいことをやってないんじゃないかな?」

やりたいことをやらずに、やりたくないことを頑張って自分をごまかしているから、体が拒否反応を示しているんじゃないかとカウンセラーの人に言われたのです。

これを言われてハッとしました。大学受験時代に悩んでいた、何のために勉強するのかわかなかったあの頃と何も変わっていなかったのだと気づいてとてもショックでした。

この一言で私は人生を大きく変える決断をすることにしました。次回へ。

傷病休暇、休職制度の活用
退職を考えて… あまりに体調不良を抱えて苦しい状態が続いたので、友人の勧めでカウンセリングを受けることにしました。 そこで言われた「本当にやりたいことをやってないんじゃないの?」と言う一言にショックを受けて、私は「退職」と言う決断をすること...

by secretariat

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