親不知抜歯手術、入院中にかかった費用
親不知の抜歯手術は1時間半ほどの手術で、4本一気に抜歯ということだったので、術後の状態、化膿や腫れなどを確認するために、手術前日から入院し、4泊5日の入院となりました。

1本抜く程度なら3泊4日という場合もあると聞きましたが、今回は4泊5日分の費用について参考に記しておきます。親不知の抜歯手術は保険適応内で可能でしたが、金額は保険適用前の金額を書いておきます。
手術費用
手術は上顎の親不知は通常通り生えており、簡単に抜くことが出来ますが、下顎は埋没型親不知であったため、歯茎を切開した後、歯を覆っている骨を削って、歯を2つに切断した後取り出す手術となりました。
そのため患者(私)の精神的負担や手術のリスクなどを避けるために、静脈麻酔を行い、呼吸を残したまま眠ったような状態で手術を行い、手術そのものにかかった費用は以下のとおりでした。
- 手術費用:54,200円
- 麻酔費用:8,000円
その他摘出した親知らずの傍に「のう胞(袋に入った液体)」があったため、そののう胞が悪性のものでないか確認するために病理診断をしました。この費用が以下のとおりです。
- 病理診断費用:14,300円
事前にレントゲンでのう胞があることはわかっていましたが、悪性のものや含菌性のものでなくて一安心でした。悪性腫瘍なら「がん」などの可能性もあったかもしれませんし、含菌性ならそれが「アレルギーの原因」の可能性もありました。検査結果は1週間ほどでわかったと記憶しています。
入院費用
入院については、個室と4人部屋が選べました。4人部屋が10,800円/日、個室は条件によって異なりますが、一番安いもので19,440円/日でした。ほとんど倍の金額だったので、5日間我慢して4人部屋で手術を受けることにしました。人の気配などがあると眠れない方は個室にしたほうが良いと思います。
- 入院費用:119,500円
- 投薬および注射代:1,360円+4,680円
- 食事代:3,240円(保険適用外)
穏やかに手術を受けるのを待っている人だけなら良いですが、場合にもよっては同室には緊急で入院してくる患者さんもいたりして、私の場合、脳梗塞らしく症状で入院してきた方が隣に後から入ってきて、その患者さんが抱えている不安(命への不安、これからどうなるのかわからない不安、自分の体が思い通りに動かない不安など)が伝わってくるので、私は途中で退院したくなりました。病院の人に言えば部屋が空いていれば途中で変更も可能な場合もあります。不安なら事前に確認しておきましょう。
食事については、以下のとおりです。
- 手術前日:昼食、夕食 ※10:30に入院手続き
- 手術当日:夕食 ※手術前は絶食、昼食時間に手術したため夕食のみ
- 3日目:朝食、昼食、夕食
- 4日目:朝食、昼食、夕食
- 5日目:朝食 ※午前中で退院
全10食で、1食あたり324円です。食事はおいしいと評判の食事で1500cal程度の定食のような感じの食事でしたが安いですね。
食事内容の詳細写真付でのせてありますので、以下のページをご覧ください。

ここまでの費用で、食事以外は3割負担となり、病院から請求されたのは65,640円(食事代3,240円を含む)でした。
会社員なら健康保険組合から、支給される手当などもあると思います。入院費や薬代の補助などがあり私の場合は37,000円程度が支給されました。
その他費用
入院時にいろいろ諸経費がかかりましたので、その内訳も書いておきます。
パジャマなどのレンタル費用
入院中自分で着替えを持ち込むことも出来ますが、入院時には浴衣のような手術着を切る必要があったので、私はパジャマと手術着はレンタルすることにしました。
入院レンタルセット(必要に応じて)
- パジャマor浴衣or介護寝巻き
- バスタオル
- フェイスタオル
共用品として
- シャンプー
- リンス
- ボディソープ
- ハンドソープ
シャンプーとリンス(コンディショナー)は自分で持ち込みましたがそれ以外は借りています。1日あたり500円ほどでした。
紙おむつセット(必要に応じて)
老人などオムツが必要な場合は、別途紙おむつセットなども用意されています。
テープ止め式紙おむつorパンツ式紙おむつ、尿取りパッドなどが用意されています。
もちろん私は使っていませんが、1日あたり600円ほどと書かれていました。
手術の準備として必要なもの
かかとまで覆われた軽い履物(必要に応じて)
私はメッシュシューズにしました。柔らかいもので、1000円程度の安いやつを使いました。かかとを潰してはけばスリッパのように使えますし、階段などはちゃんとかかとまで入れて昇り降りも問題ありません。
術中に使うT字パンツ
術中は、静脈注射によって体が弛緩するようで、脱糞の可能性があるようです。術中に交換も可能なオムツのような構造の紙パンツをはいて、手術着を着て手術をすることになります。病院の売店などで売っているので1つ購入しておきます。300円ほどだったと思います。
術前に飲む経口保水液
経口保水液は最近CMでも見られるようになったOS-1やアルジネートウォーターというもので、飲むとスポーツ飲料のような味がしますが、海洋深層水のようなドロッとした水で、あまりおいしくありません。
人によっては飲めない人もいるそうです。病院の売店や、薬局などで販売しています。事前に必要な量がわかっていれば薬局などで購入すると安く調達できます。私は病院の近くの薬局で購入しました。大体病院内で上記のものを購入すると1000円くらいになると思います。薬局で買ったらと半額を少し上回るくらいだったかなと思います。
この水は吸収がとても早く、術中に嘔吐などをしないように胃の中を空にするために使います。手術前日は夕食後はこれ以外飲むことができません。
病院からはOS-1(280ml)を2本、アルジネートウォーター(125ml)を4本をセットで販売されていましたが、合計1Lあれば大丈夫だと思います。おいしくないのでのどが渇いてもおそらく1L飲み切れません。
歯ブラシや下着
自宅で使っている歯ブラシと下着ものをそのまま持ってきました。入院日数分持っていない場合は自分で選択するなどしてローテーションをする必要があるので、不足する場合は購入しましょう。手術直後はおそらく歯磨きするのは難しいと思います。術部をこすると傷が開く恐れもあります。翌日からはできる範囲で歯磨きしますが、口が開かなくなるので、1cm程度のものしか上下の歯の間を通すことが出来なくなります。頭の小さいものを用意した方が良いでしょう。
その他
事前の検査で肺活量の不足などの問題があった場合は、呼吸訓練用の道具を購入して術前に正常値になるよう訓練することになったりすることもあります。私は正常値のラインをきれいにトレースしたような肺活量でした。普通です。
静脈麻酔で眠っている間は呼吸がかなり落ちるので、訓練が必要なようです。
女性で髪が長い方は金属のついていないヘアーゴムなどを用意するように言われると思います。入院した部屋で使うコップや飲み物なども持参しましょう。
パソコンは事前に医師の了承があれば持ち込むことが可能でした。本や雑誌など暇を潰せる道具を持ち込んでおくことをオススメします。
常用している薬がある場合
私は常用している薬があったので、入院手続きの際に、薬剤師さんへ全て渡しました。術前中後に使う薬との相性や、使用を止める必要がある薬などを調べてくれるのだと思います。
以上、残っている明細や記憶からかかった費用をまとめてみました。
by secretariat











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